2017年3月31日金曜日

旅行約款にある特別補償

旅行業者が行うツアーには、旅行約款がある。

その規約の中で、キャンセルの規定があったり、旅行に関わる様々なトラブルへの対処が契約で規定されている。

その一つに、「特別補償」という項目がある。
具体的には、以下のようなものである。

  • 当社は、当社が実施する企画旅行に参加する旅行者が、その企画旅行参加中に急激かつ偶然な外来の事故(以下「事故」といいます。)によって身体に傷害を被ったときに、旅行者又はその法定相続人に死亡補償金、後遺障害補償金、入院見舞金及び通院見舞金を支払います。


  • 前項の傷害には、身体外部から有毒ガス又は有毒物質を偶然かつ一時に吸入、吸収又は摂取したときに急激に生ずる中毒症状(継続的に吸入、吸収又は摂取した結果生ずる中毒症状を除きます。)を含みます。ただし、細菌性食物中毒は含みません。

もっと端的に言うと、旅行中に事故で亡くなった場合、海外旅行では2500万円、国内旅行では1500万円が死亡補償金として支払うと規定されているものである。

これらの支払いに旅行会社の過失は問わない。なぜならば、旅行中のバスで事故が起こるかもしれないし、海外の旅先で事故に巻き込まれるかもしれないからである。旅行会社としても、これらの不測の事態に対応するために、これらを旅行約款に定めているのである。

そして、旅行会社もこれらの事故に対応するために、旅行料金の一部に保険料を徴収し、それを保険会社につないでいるのである。

だから、旅行会社は、旅行者に対して、「事故」が発生した場合は、契約に従って、旅行者に内容を説明すべきだし、まして死亡事故が
発生した場合は、より丁寧に取り扱う扱う必要があるのは言うまでもない。



弁護士なしの本人訴訟を応援するかたは、こちらをクリックお願いします。


【本人訴訟】ブログ情報はこちら / 【本人訴訟】暴走した巨象 (Googleで検索)

2017年3月29日水曜日

それは突然はじまった

2014年 6月 何もない普通の土曜日。夜中に突然一本の電話が自宅にかかってきた。
それは、母親からの電話だった。

「大変なことが起こった。お父さんが危篤だ。サウナで倒れた。」

先週まで、元気でいた父が、危篤となる。誰もが予想をしないことであった。急いで車を飛ばし、病院に向かう。そこには、茫然としていた母と、見るからに助からなさそうな父が集中治療室にいた。

医師からは、サウナで倒れ閉じ込められていたようだ。その結果、熱中症となり多臓器不全の状況が進行。「血液も凝固がはじまり、助かるかどうかはわからないが全力を尽くす」との説明があった。私は祈ることしかできなかった。


しかし、1週間後、父はなくなった。痛ましい事故である。


話は、初めに戻るが、父と母は、ある旅行会社のツアーに参加し、旅程中の「温泉を楽しむ」という工程の中で、この事故が発生した。サウナには、誰もいなかったので、父が倒れた事に誰も気が付かずしばらく放置がされ、入浴客によって発見され、救急搬送された。母は、温泉の入口で「1時間後に待ち合わせね」と父と別れたにもかかわらず、1時間後は、この事態となりパニックに陥っていた。

しかしながら、ツアーで発生した事故にもかかわらず旅行会社の対応は、あまりにもひどいものであった。それが、この後2年にわたる法定闘争の始まりであることは、この時知る由もなかった。


弁護士なしの本人訴訟を応援するかたは、こちらをクリックお願いします。


【本人訴訟】ブログ情報はこちら / 【本人訴訟】暴走した巨象 (Googleで検索)

2017年3月26日日曜日

暴走した企業は、誰にも止められない。

誰にでも間違いはある。それは、仕方がないことだ。 でも、間違いがあったら、それを訂正することが重要である。 しかしながら、企業は一度下した判断を訂正することができない。 どこかで、おかしいと思いながら、そのまま突き進む。

このブログは、某旅行会社と保険会社の2社を相手に 損害賠償請求に挑んだブログである。 それも、本人訴訟という形で弁護士を相手に法廷闘争を実施した記録である。 なぜ、企業は暴走したのか、なぜ皺寄せを消費者に押し付けるのか。。。

私は、この事態に対して、最終的に「本人訴訟」という形で、さいたま地方裁判所に対して、訴訟を起こすこととなった。このブログは、終結するまでの2年間のことを記載したものである。

世の中には形は違うものの、大企業による理不尽な対応があり、結果、事実が歪められ、弱い立場のものは、それに飲み込まれてしまうことがあると思う。そんな暴走した巨象をとめることの難しさと、それに立ち向かうことの難しさを伝えたいと思い、本ブログを書くことを決めた。

これは、本事故と関連する「旅行会社」「保険会社」を責めるものでも、その会社の名誉を棄損するものではない。ただ、どういう風に企業が物事を考え、それをどう取り扱っているのかを、一般的な意味で伝えたいと思う。




弁護士なしの本人訴訟を応援するかたは、こちらをクリックお願いします。


【本人訴訟】ブログ情報はこちら / 【本人訴訟】暴走した巨象 (Googleで検索)